法定相続情報証明制度のメリット
法定相続情報証明制度の7つのメリット
  1. 5年間無料で何回でも法定相続情報一覧図の写しの再交付が可能。
  2. 戸籍謄本等の原本一式の提出が1回で済む。
  3. 戸籍謄本等を複数セット用意しなくても、各相続手続きの同時進行が可能。
  4. 各相続手続き先で戸籍審査が不要になる。
  5. 制度利用の際、法務局に支払う手数料が無料。
  6. 手続きはすべて郵送でも可能。
  7. 代理人に手続きの依頼も可能。

法定相続情報証明制度を利用した場合の7つのメリットについて、このページで1つ1つくわしく解説致します。

5年間無料で何回でも法定相続情報一覧図の写しの再交付が可能

【法定相続情報証明制度の最大のメリット!】

法定相続情報証明制度を利用した場合の最大のメリットは、「法定相続情報一覧図の写し」を5年間無料で何回でも再交付してもらうことができることです。

どういうことかと言いますと、通常、銀行預金などの相続手続きでは、発行日より6か月以内の戸籍謄本等を求められることが多いです。

そのため、1年後、2年後に思わぬ遺産が出てきたり、相続に関する手続きが必要になったときには、もう1度費用をかけて戸籍謄本等の原本をいくつか取得することになります。

しかし、法定法定相続情報証明制度を利用していれば、戸籍謄本等の原本の代わりになる「法定相続情報一覧図の写し」を、5年以内なら何度でも無料で法務局から再交付してもらえます。

つまり、新たな遺産が見つかったり、相続手続きが必要になっても、戸籍謄本等をいくつか再度取得する費用や手間がかからないので、費用面でも作業面でも5年間安心というメリットがあるのです。

戸籍謄本等の原本一式の提出が1回で済む

法定相続情報証明制度を利用しない場合には、亡くなった方の預貯金や保険金、不動産などの相続手続き先ごとに、相続手続きに必要な戸籍謄本等の原本一式を提出する必要があります。

もし、複数の金融機関に亡くなった方の口座があれば、それぞれの金融機関に対して、相続手続きに必要な戸籍謄本等の原本一式を提出しなければなりません。

逆に、法定相続情報証明制度を利用した場合には、相続手続きに必要な戸籍謄本等の原本一式を法務局に1回だけ提出すれば良いというメリットがあります。

なぜなら、法定相続情報証明制度を利用した場合、「法定相続情報一覧図の写し」という書面を必要な枚数分だけ、法務局から交付してもらえます。

「法定相続情報一覧図の写し」という書面は、相続手続きに必要な戸籍謄本等の原本一式の代わりになる書面です。

そのため、戸籍謄本等の原本一式を提出する代わりに、各相続手続き先には「法定相続情報一覧図の写し」を1枚だけ提出すれば良くなるのです。

戸籍謄本等を複数セット用意しなくても、各相続手続きの同時進行が可能

亡くなった方の銀行預金や保険金、株や不動産などの各相続手続きを同時に進めて、早く済ませたい場合があります。

そういった場合、法定相続情報証明制度を利用していなければ、相続手続きに必要な戸籍謄本等の原本一式を、手続き先の数だけ複数セット用意する必要があります。

たとえば、相続手続き先が5ヶ所なら、戸籍謄本等の原本一式を5セット用意して、それぞれの手続き先に同時に提出して早く済ませる方法です。

しかし、この方法ですと、相続完了までの時間は短縮できますが、戸籍謄本等の取得に費用と手間が数倍かかることになります。

また、相続手続きに必要な戸籍謄本等の原本一式が1セットしかない場合は、1ヶ所1ヶ所手続きを済ませていく必要があるので、各相続手続き完了までに相当な時間がかかることになります。

逆に、法定相続情報証明制度を利用していれば、相続手続き先が何か所であっても、必要な戸籍謄本等の原本一式は1セットあれば足り、各相続手続きの同時進行もできるメリットがあります。

なぜなら、戸籍謄本等の原本一式の代わりになる「法定相続情報一覧図の写し」を、各相続手続き先に1枚ずつ提出して、各相続手続き先はその1枚を確認すれば良くなるからです。

各相続手続きを同時並行で進めることができる結果として、
相続手続き全体にかかる時間を短縮することができるメリットがあるわけです。

各相続手続き先で戸籍審査が不要になる

法定相続情報証明制度を利用していない場合には、各相続手続き先ごとに戸籍謄本等の原本一式を提出し、戸籍謄本等がそろっているかどうかを各相続手続き先ごとに審査されます。

各相続手続き先での戸籍審査には、ある程度の時間がかかるため、相続手続き完了までの時間がその分かかることになります。

そして、各相続手続き先で戸籍審査が終わったのち、戸籍書類を返却してもらうことが可能ですが、戻してもらった戸籍謄本等が元通りすべてそろっているかどうかの確認作業もしなければなりません。

逆に、法定相続情報証明制度を利用していれば、各相続手続き先には「法定相続情報一覧図の写し」を1枚ずつ提出するだけになるので、各相続手続き先での戸籍審査が不要となり、戸籍謄本等を返却してもらうことも不要になるのです。

制度利用の際、法務局に支払う手数料が無料

法定相続情報証明制度を利用しないで、相続手続き先の数だけ戸籍謄本等の原本一式を複数セット用意する場合、戸籍代などの費用がかなりかかります。

また後日、新たな遺産が見つかって、相続手続きが必要になった場合、戸籍の使用期限(6か月等)が切れていれば、戸籍謄本等の再取得が必要となり、再度、戸籍代などの費用がかかります。

逆に、法定相続情報証明制度を利用すると、必要な戸籍謄本等の原本一式を市区町村役所で1セット分取得する費用はかかりますが、制度を利用する手続き先の法務局に支払う手数料は無料です。

さらに、制度利用後、5年以内でしたら、戸籍謄本等の原本一式の代わりになる「法定相続情報一覧図の写し」を、無料で何度でも交付してもらえます。

手続きはすべて郵送でも可能

法定相続情報証明制度の手続き先は法務局となりますが、わざわざ法務局の窓口まで出向かなくても、手続きをすべて郵送で済ませることが可能です。

手続き書類の提出から、「法定相続情報一覧図の写し」などの受け取りまで、すべて郵送でできるということです。

窓口まで行って手続き書類の提出と書類の受領を行うか、すべて郵送で済ませるかは、自由に選択することができます。

すべて郵送であれば、手続き書類の提出時と書類受取り時の合計2回とも法務局に行く必要がないので、法務局までの交通費も時間もかからないというメリットがあるのです。

代理人に手続きの依頼も可能

法定相続情報証明制度には上記のメリットがありますが、利用するには手続きが必要となります。

制度を利用するには、相続手続きに必要な戸籍謄本等の原本一式はもちろん、申出書や「法定相続情報一覧図」の作成も必要です。

そのため、制度を利用したいけど、自分で手続きを行う自信が無い場合や、必要書類を作成したり手続きを行う時間が無い場合もあります。

そのような場合、代理人に手続きを依頼して制度を利用することもできるのです。

以上のように、法定相続情報証明制度は、相続手続きに関係する多くのメリットがあるのです。

ただ、法定相続情報証明制度は7つのメリットだけではなく、「法定相続情報証明制度のデメリット」も理解された上で、制度を利用するかどうかを決めると良いです。

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